「きゅうくらりん」という歌でおっさんの俺の時代は終わったな、という話。

 

はーあ、っていうため息から入る話。

 

もともと俺は年齢的な限界は感じてた。音楽的なところだと、インドア系ならトラックメイカって歌だっけ。あれ、俺には絶対作れない歌だな、って聴いてはじめて感じた曲だと思う。それまでの歌なら、マネはできた。ちょっと昔のオンリーマイレールガンとかかな、英語表記めんどくさい。すごくかっこいい歌だけど、正直あれの模倣した歌なら作れるだろうな、って感じた。リスペクトしてるから言うけど模倣だぞ。それっぽい歌ならできそう、ってやつ。

 

で、インドア系ならトラックメイカって歌は模倣すらできないすごい曲だって感じた。メロディ的なのはいい感じのメロディを繰り返す感じだよ。でも歌詞とかがいかにも若者にしか書けない歌詞で、おっさんお呼びのない歌。っていうタイトルでもいいくらい。でも、いい歌だなって思うくらいの理解はできた。

 

で、おっさんにとどめを刺してきた歌、「きゅうくらりん」の登場だよ。こりゃまいった。本当に年齢的なとどめを刺された。音楽的にまったくわからん。つまんない曲、ってわけじゃなく、若者にはかなりいい曲らしい。キミはもうおっさんだよ、そろそろハッキリ自覚しなさいの歌、とも言える。

 

正直かなりキツイよ。年齢的な問題だと、本当にどうしようもない。見た目が若いとかそういう問題じゃないんだよ。アンチエイジングで若返ったって感性は戻ってくるわけがない。いくら見た目が20代に見える、とかお世辞を言われても40代は40代だし50代は50代なの。心の整形はできない。

 

おっさんなりに「きゅうくらりん」を考察すると、そもそもきゅうくらりんってなんやねん、ってなるんだが、これはたぶん若者の感性で、なんとなくきゅうくらりんって感じだからそういうタイトルにしよう、っていうノリみたいな感じでつけたんだと思う。

 

この時点でおっさんの常識を超えててね。昔は歌詞は意味のあるものを作りなさい、相手に通じる相手の気持ちを考えた歌詞を作りなさい、って教わった。きゅうくらりんってタイトルはそんな常識関係ないや、っていうタイトルなの。俺が教わったこと全否定されてんだからもうお手上げだよ。きゅうくらりんなんて日本語あるわけないだろ?

 

んで、曲調、曲のよさは理解できないけど、理屈で考えることはできる。もともとこの歌はゲームの登場人物の女の子の96った心を表現したらしい。ゲームのウワサを聞いてるのである程度イメージできる。

 

だから不協和音とかわざと音程をズラした表現ってのはむしろ当たり前で、だって96った少女の歌だもん。

 

そういう感じで理屈では説明できるよ。ただ俺にはこの曲をいい曲とは感じられない。俺の常識だと不協和音は使ってはいけないものだったんだよ。それをあえて使ってる曲だから、もう感性が反発して無理なの。で、若い子には受ける。これがおっさんの限界だって言う根本理由かな。

 

書いててもちろん楽しい話じゃないんだけどさ、まあ俺の人生の中間点、って感じで、書くべきことかな、と思った。本当おっさんの感性のとどめの歌なんだよ。おっさんは隠居はしなくてもコーチングあたりになってあとは若者に任せろ、って言われた感じ。プロ野球の選手も俺くらいの歳にはほとんど引退する。肉体的より精神的な問題だろうなと予想する。

 

同じようなことがおじいちゃんのIT問題にもある。おじいちゃんにはITは物理的に無理なんだよ。偉い学者さんならできるだろうけど、一般的なおじいちゃんには無理。最近では70以上くらいのおじいちゃんは息子や孫にスマホなどの使い方を教わるらしい。

 

俺の知人にすごい賢人がいるが、その人は自分の年齢ではIT関連は理解できないってのを理解してる。ゆえに完全にアナログで仕事をしている。

 

この自分には理解できないと悟るのがすごいとこでね、自分にできないことを悟るってのは俺はめちゃくちゃ頭よくて何でもできる、って錯覚してる人よりはるかに徳があってあたまがいい。理解できないものを中途半端に利用するからIT化で世の中大混乱になるんだよ。

 

で、話は自然に政治家のおじいちゃんにはITは使えない、って話になるけどつまらないから書かない。俺はもう政治はどうでもいい。勝手に増税しまくっていずれ自壊しろ。自壊する肌だっけ。

 

つーわけで今日は俺のおっさんになったから現役引退記念日という悲しい日だ。2023/07/16らしいがこんな悲しい日の日付なんて覚える必要はない。

 

まあつらい日の人生の決算中間報告だ。人生後半戦スタートだが、楽しくなるといいけどなあ。 おわり。