価値観がくつがえる日。という話。

 

気づいたことがあるので覚え書き。

 

昔、友達と言える仲になる前に去った知人が言っていた。鈍感力とか○○力が流行ってるときに、この○○力の力が余計なんだよ、と言っていた。その時はまったく意味がわからず、逆に印象的だったんだが、今更になってそれがわかった気がする。自分なりの解釈。

 

他人と比べず、自分の人生を生きる。そういう意味で、力って言葉は必要ない。そう解釈した。

 

これって自分の中でかなり大きな気づきでね、今日は情緒不安定だった。久しぶりに長く寝たよ。いろいろ疲れたんだと思う。

 

俺はこれまで少なからず、人気のものに夢中になる性分だった。オリコンCD第一位!とか一位ってもんが好きだったと思う。そういうのがくだらないな、ってことに気づいた。まあ個人の価値観なんだが。

 

世界に一つだけの花のナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン、って歌詞が偽善っぽくて嫌いだった。ナンバーワンじゃなくていいなんて嘘だろ。と。今もあまり好きじゃないが、ナンバーワンじゃなくていいってのは思う。オンリーワンはまだよくわからない。ピンとこない。

 

昔、自分の中の他人、って表現を自分で使ってたと思う。自分の中の他人のご機嫌をうかがって生きてきたと思う。自分の中の他人がどう思うか、どう評価するか。そういうのを気にしながら生きてきた。

 

自分に軸がない、というのもよく家族とかに話してた。一本の直線、とかいろいろ表現してたな。軸は、大切なものはいつの間にか自然にできていた。これはとても素晴らしいことだ。

 

そういう自分の中の他人と、そろそろバイバイ、ってことだ。いい意味で自分中心に生きる。これは今までの自分を否定、というか、だいぶ様変わりした価値観だから、精神的負担が大きい。将棋をじっくりやっていた盤面をひっくり返すような。

 

うちの父や兄はそういうの初めからわかっていたように感じる。兄貴はあまり会ってないからたぶんだが、あまり他人の目を気にしない性格だと思う。

父なんてそういうの生まれてから自然とやってるようなマイペースな性格でね。むしろ俺の他人の目を気にする、っていう価値観がまったくわからない、って言いそうだ。

 

人それぞれいろんな価値観を持っててね、万人共通の価値観はない。そういうのを感じるのを共同幻想って言った気がするが、幻想は幻想だ。現実じゃない。

 

この歳になって価値観が変わるとは思わなかったな。人生の半ばって言うのは転換点なんじゃないかなって思う。内面も大きく変わってきたよ。

 

これから先どうなるかな。期待より不安のほうが大きいな。大海原に旅立つ船のような。ワンピースっていう宝を探す旅じゃなくて、気ままに自由に旅する感じ。目的のない旅路って言うのも不安だよ。いや、真実の宝を探す旅かな。ルフィもそういうのを探してるのかも。ワンピースってのも面白いよ。20年以上かけても見つからない秘宝だ。どんなもんかね。

 

今まで以上にいろいろなものに興味が出るかもしれない。誰も気にしないものを気にしたり、考えたり。まあ、マニアックですな。今ふと目に入ったセロハンテープの粘着性の不思議とか。

 

俺の人生の財宝ってのはどんなものなのか。本当に見つかるのか。道半ばで倒れるのか。そういう未知の道を行くってのも人生だ。

 

人生後半戦。いろいろ面白くなってきた。 おわり。