ネタバレの話ってしづらいんだけど、このサイトって他の人にどう見られてるかよくわからない。俺のPCだと全文が出るんだよね。スマホからは見たことない。環境によって違うから対応できないんだよね、ネタバレ。
というわけでハンターハンターのネタバレ話。嫌な人は見ないでね。完全な核心の話だから要注意。
なんか今思うとハンターハンターって表現の行きつく先まで行ったなあ、と思う。
考えてみるとキルアって完全に最強の力を手に入れたんだよね。アルカ、つーかナニカっていう。ヒソカもイルミもその気になれば一瞬で終わる、って言うね。
作中でナニカをドラゴンボールやドラえもんに例えてたけどまさにそれで、なんでもありの無敵の力を手に入れた。キルアの良心の問題だけで、キルアが悪意を持っただけで大惨事になるわけだ。
そりゃ物語から退くよ。ドラゴンボール超で言ったら全王様みたいなもんだ。いざとなったらキルアがなんとかしてくれる、で物語が何も楽しくない。
ある相当な有識者が言ってたんだけどね、「ハンターハンターはキメラアント編で終わったと思ったほうがよろしいのでは」だって。
これだいぶ前に同じこと言ったと思うんだけど、まあ、実際、作者の冨樫義弘はアリ編で終わらせたかったんじゃないかとは思う。物語としてすごくきれいに終わってるからね。主人公ゴンは目的だったジンにも会えたし、キルアも求めてた求めるものを手に入れた。
なんだっけ、夕暮れのアカネチョウ?なんかそんな感じの景色を見ながら物語は完結。
ふつうにそういう感じでホントにキレイに終わってる。
俺の勝手な推測だと、その後は編集者がムリヤリ続けさせた感じなんだよね。せっかくきれいにまとまって終わったのに、なんかいきなり暗黒大陸とかバカでかい物語に続いてって、で、いまだに不定期連載で10年以上ぜんぜん話が進まない。かなりのハンタオタの俺でも一番最近の話はめんどくさくてついていけなくなった。 冨樫氏の腰痛。とどめに週刊少年ジャンプでの連載は終了。どこかで続けるって。
まあ確かにクラピカやレオリオがずっと活躍してなかった、幻影旅団の活躍も消化不良、ヒソカとゴンの決着とか心残りはあったけど、まあ物語の終わらせ方ってのが一番難しいのかな、と思う。俺はあんまり好きなものの批判はしない。答えは沈黙。
閑話休題、って言葉の使い方も難しいんだけど、ちょっと話はキメラアント編の話に変わって、主にアリの王、メルエムの話。
メルエムが貧者の薔薇でやられたところは当時かなりの衝撃でね。まあ一対一のバトルが基本の少年漫画でまさかのあの兵器を思わせる爆弾でネテロVSメルエムは終わりでね。まさにバトルマンガの常識を破壊って感じだった。めっちゃネタバレなんだけどもう10年以上前の話だからね。興味ある人はとっくに読んでるだろう、ってことで。
まああれも今思うとバトルマンガの終焉の瞬間で、あれやられちゃその後のバトルマンガはそりゃ面白くなくなるよ、って。ハンタの悪口じゃないよ。バトルマンガというジャンルの時代的限界だったんだろう。何十年たってもドラゴンボールと同じ表現が通じるほど一般人もアホじゃないってこと。現実の人間も進化するんだ。界王拳100億倍だあ!とかやってもね。
その後のメルエムと王直属護衛軍プフ、ユピーのやり取りはファンの一人がマンガの表現を超えた表現だった、ってくらいのもんでね。これは娯楽であるマンガでやる話か?って感じで、自己犠牲による「無償の愛」ってやつでもはや文学超えて哲学レベルなんだよね。まあ言うてることはなんとなくわかるけどねえ、って感じ。
で、貧者の薔薇からなんとか生還したメルエムが最後に欲したのはコムギという愛する人。生きる意味の答えが愛ってのは当時、結局そういうありきたりなもんか、って落胆したんだけど、今ならちょっとわかる。
だいたい書きたいことは書いたかな、と思う。ちょっとね、インフレし続けるバトルマンガみたいになった現実のことを考えてね、AIというドラえもんとか。インフレ状態の現状をどう進化させればいいか、って考えたらハンターハンター思い出してね。頭の整理もかねて書きたくなった。
マンガってのもファッション文学なんかよりはよっぽど大切なこと書いてあってね。意外と、現実問題の答えが書いてあったりする。オタク界隈ではこち亀は予言書とまで言われてる。俺にとっては人生の参考書みたいなもんだ。内容が面白い参考書なんだから最高だよ。
参考書から得た現代社会のインフレ問題の答えとして、まあ次はとうとう人間の究極のテーマ、愛について考える時かな、と。愛って言葉自体はよくわからん陳腐なもんだけど、突き詰めると相当むずかしいと思うよ。愛にもいろいろあるからね。ふつうに同性愛とか家族愛とか。
言うてかなり難しいよ。現代人は愛とは真逆の人を傷つけるのが当たり前のほうへ行ってる。AIの進化は恐ろしいほど速いけど、人間の進化は恐ろしいほど遅い。
まあ長い戦いになりそうだ。 愛の戦い?ラブバトル?愛戦争? そんなよくわかんない矛盾した言葉を残して、 おわり。