音楽というのは不思議なもので、最近気づいたらB'zの MY SAD LOVE という歌を口ずさんでいた。心とシンクロする。
このMY SAD LOVE 、そうとうなB'zオタじゃないと知らないと思う。30年近く前のアルバムの中の一曲。
発売当初の俺は、そんなにこの曲が好きでもなかった。MY SAD LOVE というタイトルのわりにずいぶん明るい曲調だなあ、くらいで多少違和感がある程度の曲。
ちなみに俺の音楽の聴き方はメロディ重視で歌詞はあんまり頭に入らないタイプだ。特に稲葉さんの詩は解釈が難しいと聞く。素人にはわからないが、メロディや編曲などに合わせた発音とか、たぶん高等技術を使っているんだと思う。
で、最近何気に気になったMY SAD LOVE 、気になって歌詞を調べてみた。本当に30年経って気づいた歌詞の意味。そんなたいそうなもんじゃないけど。
付き合ってはいるけど彼女の心がこっちに向いてないと感じる男の悲しい気持ち。まさしく MY SAD LOVE 。
で、なんで妙に明るい曲調なのかわかった気がする。最後に男は決意するからだ。お前の気持ちなんて関係ない。絶対に心を振り向かせる、と。あくまで俺の解釈。キザなのは俺じゃないよ。稲葉さんだよ。
ああ、これ、もう物語として完成してるな、と思った。昔、もう一度キスしたかったという歌をなんで映画とかにしないのかなあ、と思っていた。とても感動的なのに。その答えがこれね。稲葉さんの歌詞、というかB'zの歌はそれですべて完成してる。下手に映像化したら逆に印象が薄くなる。最悪こわれる。
そんな感じで青春時代にふれたものが30年経っていろいろ理解できるようになることもある。歳をとるってのも案外悪いことじゃないと最近よく思う。 承認欲求以外の欲もできた。
初期のころからのB'zファンの俺も全然理解できてないことも多い。今度あらためていろんな歌詞をじっくり読んでみようと思うおっさん。 終わり。